「仲間に入れて」が言えなかった子供の頃 いじめ HSP
NHK番組【あさイチ】「共感のつらさ 調べてみた」に出演しました。
9/11 (月)NHK番組【あさイチ】「共感のつらさ 調べてみた」に出演!
楽しそうにしている友達を見ると、なんだかモヤモヤする。 彼女たちに悪意がないのはわかってるけど…どうして私を誘ってくれないんだろう? あ、、でも、もしその輪に入ったとしても、大人数は苦手だからちょっと苦しいかも。
ビクビクしながら生きていた、HSPなカウンセラーの胸の内を話します。
五十嵐
グループに属せない
学生の頃は、女子のグループが苦手でした。苦手以前に、どうして女子がつるむのかもわかりませんでした。 小学3年の新学期。なんだかいつもとクラスの雰囲気が違う。教室の所々で数人の女の子が固まって話している。 私は深く考えることもなく、その時に話したい女の子のところに行ってお喋り。そうしたら、なんだか煙たがられてる印象。 ・・・どうしてだろう?
これが、女子のグループに出遅れた、最初の記憶です。
五十嵐
「いーれーて!」が言えなかった。
女子のグループができ始めると、遊ぶ約束も決まった子同士。理解するまでに時間がかかった私は、いつのまにか孤立しがちな存在になっていた。 メインの女子グループが、土曜に誰かの家に集まって遊ぶらしい。 ふーん。。。 そう思いながらも、気になる気持ちも拭えない。でも自分から「私も行きたい」が言えなかった。 「わたし、用事あるし…」なんて、大人びたことを言って平気なフリ。本当は、友達から誘ってもらえるのを待っていました。 でも心の中は全然、平気なんかじゃない。私がいないところで、悪口言われていたらどうしよう。楽しい思い出を作っていたらどうしよう。月曜に私だけ仲間外れにされたらどうしよう。 そんな不安でいっぱいだったのです。
「仲間に入れて」が言えなかった理由
それなら、「いーれーて!」って言えばいいのに。当時の友達に言っても同じ返事が返ってくると思います。 でも、私は言えなかった。仲間に入れて欲しいのに、「行きたい」って言えなかった。それには私なりの理由がありました。それは・・・
- 私がいないほうがきっと楽しい。
- 私がいたら邪魔になる。
- 友達の迷惑になりたくない。
こんなことを子供の頃から考えていたのです。
実は、大人になってからもこの考え方を持っていました。
五十嵐
言わないことが逆効果だった
別に給食も一緒に食べるし、休み時間も普通に遊ぶ。登下校もわちゃわちゃとみんなで行動してる。 そんな私が、まさか「自分が邪魔」だと思ってるなんて、友達からは理解されなかったと思います。 「入れて」が言えないことで、友達からすれば「よくわからない存在」になっていたはずです。 私が仲間外れにされるんじゃなくて、私がみんなと関わりたくないと思われていたかもしれません。
かおるちゃんは、どうせ他に用事があるんでしょ
これもHSPのせい?
もし自分から「いーれーてー」って言ったとしたら・・・ 「しょうがないな、入れてあげよう」なんて思われたくないんです。日々、ビクビクしながら生きているHSPは煙たがられたくないし、嫌われたくない。
言えない→誘ってもらえない→嫌われてると思う→言えない…(繰り返し)
これで、友達との溝がどんどん深まっていくのでした。
ほんとーによくわからない子供ですよね
五十嵐
大人になって、グループとの関係は?
実は、大人になった今でもグループとは距離を置いています。 でも、子供の頃と理由は違います。HSPな自分を理解して、自分が思うよりまわりはもっと優しいことも気づきました。自分が入らないことで、まわりがどうこう言うこともないんだなって今は信じられます。 一時は、積極的にグループに入って、関わろうとした時期もありました。入りたければ「いーれーて」も言えるようになったし、誘われるようにもなりました。 それでもグループとは距離を置くようにしています。理由は、この2つ。
- 大人数だと全員に気を使いすぎて疲れるから。
- いろいろな意見を聞こうとしてブレてしまうから。
人にどう思われるとかは置いておいて、そもそも私はグループが苦手なんだと自覚したのです。もちろん、必要があれば大人数の場所にも行きますし、関わることもします。 だた、「仲間に入らないと…」という恐れから、無理することはなくなりました。。
仲間に入るか?入らないか?を自分で選択できるようになりました。
五十嵐