摂食障害におすすめの本 違う病気が原因かもしれません
NHK番組【あさイチ】「共感のつらさ 調べてみた」に出演しました。
9/11 (月)NHK番組【あさイチ】「共感のつらさ 調べてみた」に出演!
「どこに行っても治らない…」摂食障害で苦しむお子様と、お母様からのご相談が増えています。
今回は、摂食障害の裏には、違う問題が隠れているのではないか?という話と、そう考えるきっかけとなった本を紹介したいと思います。
摂食障害を治してくれる病院に出会えなかった
私自身、ネットが普及し始めたばかりの頃から「摂食障害」をキーワードに、多くのサイトを調べ、心療内科やカウンセラーを訪ねました。
「ここなら治してくれる」藁をもすがる思いで怪しい病院を訪ね、表情1つ変えない心療内科医に症状を訴えても、反応はイマイチ。いつも「とりあえず、薬を処方するのでこれを飲んで様子をみてください」という答え。
胃薬ならまだしも、症状が出た時に気持ちを落ち着けるためのホルモン剤を処方されたこともあります。
私の体には合わなくて、頭がクラクラして鼻血は出るし、出血はするしで、気を失いかけたこともあります。結局、病院の薬で根本的な治療につながったものはありませんでした。
摂食障害の方にオススメの本
最近読んだ本で「摂食障害」という、症状そのものを見直すきっかけとなったものを紹介します。
発達障害に気づかない大人たち
星野仁彦 著(祥伝社新書 190)
この中で、大人の女性の発達障害に特有の5つの症状として紹介されている中に
(P.109より抜粋)
③うつ病や不安障害、過食、買い物依存などを合併しやすい
自己評価と自尊心の低い女性たちは「私は何をやってもダメな女だ」とおいう思いか、しばしば自責の念にかられることが多く…
という記述にハッとさせられたんです。
不安障害→太ることが以上に怖い、根拠のない不安
依存症→過食
という症状だと考えてみると、あてはまってくることに気づきました。
もちろん私はお医者様ではないので、病名を特定することはできません。勝手な推測です。
摂食障害という症状を、細分化して考える
ただ「摂食障害(過食嘔吐)」とひとくくりにされたまま、原因不明、これと言った根本的な治療法もない中で、少しでも原因を探っていこうとした時
何かしらの「発達障害」からくる合併症の1つとして考えたら、新しい治療法やアプローチの手がかりになるかもしれません。
以前の私は、ただただ「摂食障害」であり、その症状が「過食嘔吐」だと思っていましたが「依存症」のひとつとして「過食に依存」しているなら、何かしらまた違ったアプローチがあったのかもしれません。
「治したい」「治らない」「変わりたい」「変われない」
この無限ループの中から抜け出すためにも、摂食障害という症状から少し距離を置いて、お子さんの心理状況を見つめ、お母様ご自身のコミュニケーションも見つめなおすことで、新しい回復へのアプローチが見つかるかもしれません。
摂食障害ではなくても、一読の価値ありです
発達障害に気づかない大人たち
星野仁彦 著(祥伝社新書 190)
摂食障害だけでなく、もしご主人が理解できない行動をする人だったり、お子様に困ったお友達がいるとしたら、そのの理由も、実は発達障害が関係している可能性があるかもしれません。
数十年前に比べて、精神医療が進化した今、この本に書いてある知識を頭の片隅に置いておくだけで、自分とも、社会とも、つきあいやすくなるヒントになってくれると思います。
摂食障害のお子様に言ってはいけない言葉。ご存知ですか。
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