長女のジレンマ。
NHK番組【あさイチ】「共感のつらさ 調べてみた」に出演しました。
9/11 (月)NHK番組【あさイチ】「共感のつらさ 調べてみた」に出演!
「かおるちゃんは、強い子だからいいよね」
「何があっても負けないものね」
寂しがりで、ひとりでは何もできない、体も気も弱い「妹」と比べられてはこう言われてました。
「ふざけんな」って思ってました。
「頼らない」んじゃない。
「頼れない」んだ。
友達にいじめられたって、泣いて帰りたかった。
どうやって人の輪に入ればいいかわからなかった。
成績だっていつも不安でどうやって伸ばせばいいか知りたかった。
この進路でいいのか相談したかった。
行きたい学校は他にもあった。
やりたい習い事もたくさんあった。
知りたいことも、欲しいものも山ほどあった。
だけど。
そんなこと親に言ったら心配かける。
煙たがられる。
煙たがられる。
言ったところでわかってもらえなくて、
親に無力感を感じさせるだけなら、口をつぐんだほうがいい。
親に無力感を感じさせるだけなら、口をつぐんだほうがいい。
泣きたい時に泣いて、いじけて、ワガママ言って、
やることもやらないで親を困らせる、
やることもやらないで親を困らせる、
メンタル的にやられると、体調まで崩せる
そんな妹がうらめしかった。
「いい加減、親を困らせないで。」
思うほどに私は頼れる長女になっていった。
周りからは「可愛げのない子」と見られていることにも気づかずに。
心配かけるなら弱音なんてはかない
困らせるなら、ワガママなんて言わない
そう思う度に「ひとりで出来ること」が増えていった。
そうやって成長して、気づいたら「めっちゃ強い」私が出来上がっていた。
むしろ「なんで、みんな出来ないんだろう?」って。
妹から見ると、お姉ちゃんは「なんでもできてかなわない存在」だった
そう知ったのは大人になってから。
そう知ったのは大人になってから。
もちろん私は、妹に勝ったなんて思ったことはなく。
だって、たったいひとつだけ欲しかった「愛」が手に入らなかったのだから。
だって、たったいひとつだけ欲しかった「愛」が手に入らなかったのだから。
出来ないこと、人に頼ることが実はどんなに人の愛を受け入れられる作業かって、
心理学を通して知った時に世の中がひっくり返った。
心理学を通して知った時に世の中がひっくり返った。
いままで私は何をやっていたのだろう?
人の気持ちを踏みにじって、どんなにいい気になっていたのだろう。
そりゃ妹のほうがかわいいに決まってる。
いままでの疑問が見事に解決されてしまった、あの日の心理学。
報われなかった、長女のジレンマ。
気づいた時から、大きく何かが変わりはじめたのは確か。