今日はめずらしく、男性からのご相談。プロカメラマンを養成している講師さんです。
生徒さんの実力を伸ばしてあげたいのに、上手くいかない。生徒さん、みなさん自信がない方が多くて、腰が引けているのがもったいなく思っているのだとか。
講師の方は、見た目も、撮る写真も、パリっとした素敵な方です。
講師”]僕のところに来る生徒さんは、みんな自己価値が低いんです。自信がないというか。彼らに自信を持ってもらうには、どうしたらいいでしょうか?
今まで、ご自身ではどのような工夫をされたんですか?
五十嵐
講師”]うーん・・・「自信を持って!」と言ったり、セミナーで「下駄箱の掃除をやるといい」と聞いたので掃除してみたり・・・
下駄箱の掃除ってスゴイですね。もっとシンプルでいいんですよーー!!!
五十嵐
身近にいる人に、自信を持ってもらいたい。
「身近にいる人に、自信を持ってもらいたい。」
こう思うのは、講師の方にかぎりません。
- 部下がいる上司
- 子供がいる親御さん
- 後輩がいる社会人
- 大切な友達、恋人に対しても
誰もが思うことですよね。「こんなに才能があるのに」「頑張っているのに」
まわりが認めいても、本人だけが認められないことって多いのです。
今回のお話は、生徒さんを持っていなくても、あなたの状況に置き換えながら読み進めてくださいね。
五十嵐
目次
相手のために、自分は何ができるのか?
生徒さんに自信を持ってもらう方法。
答えはとっても、シンプルです。
褒めてあげてください。
たくさん、
褒めてあげてください。
小さなことから、
褒めてあげてください。
それだけですか?
ほめることをナメちゃぁ、いけませんヨ!
五十嵐
講師が褒める意味は、大きいのです!
生徒さんに自信がないのは「すごい先生」と「できない自分」を比べてしまっているから。
生徒さんは「先生みたいに撮れない」と感じながら撮影しているのです。
生徒さんから見ると、講師は雲の上の人だと思っていますよー。
五十嵐
講師はたくさんの知識や技術を持っているぶん、思い入れが強くなって「あれも教えたい」「これも伝えたい」と伝えたいことが山ほど出てくるかもしれません。

ところが、生徒さんとしては、講師から「そのやり方より、こうしたほうがいい」と言われるたびに、
自分のやり方ではだめなんだ。
と感じて、自信がなくなってしまうのです。
その結果、「先生に指摘されないように」という気持ちばかりが大きくなって、生徒さんは言われた通りにやることばかりに意識がいくようになってしまいます。
最終的には、自分で考えて進化することをやめてしまうのです。
逆に、普段から見上げている先生に「君らしい写真だねー」「その撮り方もいいねー」とたくさん褒められると、自分に自信を持ちやすくなります。
生徒さんが自分のやり方に自信を持てると、「自分はこれでいいんだ♪もっと頑張ろう!」と思えます。
その結果、本人らしく技術を工夫したり、新しい撮り方を模索したりと、勝手に上達してくれるのです。
初めは同じレベルだった生徒さんでも、
- たくさん指摘して育てるのと
- 褒めながら本人の自由な発想を伸ばすのとでは
褒めて育てた生徒さんの方が、いい作品を撮れるようにれるのです。
なんとなく想像できますよね。
五十嵐
褒め方のコツは、細分化?!
褒めるだけ?褒めればいいの?
褒め方にもコツや意味があります。
今まであまり褒めていなかったとしたら、まずは「この作品いいね!」でOKです。
さらに上級の褒め方としては
「このアングルから撮るなんて、よく見てるね!」
「色使いのセンス最高!」
「シャッターチャンスばっちりだね!」
「腕上がったねー!」
自分がこんなふうに褒められたら、嬉しいと思いませんか。
五十嵐
1枚の写真から感じる「いいね」の理由を分析してあげれば、ほめるポイントはたくさん見つかるはずです。自分も見る目が養われますよね。
ただただ、「素晴らしい」「上手だね」と言われたら、生徒さんからは「どうせよくある励ましの「セリフ」だ」と思わるかもしれませんが、
自分は「何がいいのか」を細かく説明してもらえれば、生徒さんも納得できるので自分の良さを受けとめることができるのです。
「指導」よりも大切な「信頼」
自分のあるだけの知識を生徒さんに伝えたい!という気持ちはわかります。
でもここはぐっとこらえて、指導よりも、褒めることに注力することをお勧めします。
すると、講師も思いつかなかったようなやり方で、生徒さん自信が勝手に成長してくれますよ。
指導よりも、信頼する。
生徒さんに自信を持ってもらうコツですよ。
五十嵐
「褒め上手」になれたら、「育て上手」な先生になれます!
https://youtu.be/b-UHatOXN0c