HSPの生きにくさを根本から変える専門家

【HSP】良いことと悪いことが同時に起こるのはなぜ?|心がラクになる考え方

  
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【HSP】良いことと悪いことが同時に起こるのはなぜ?|心がラクになる考え...

9/11 (月)NHK番組【あさイチ】「共感のつらさ 調べてみた」に出演!

こんにちは、HSP心理カウンセラーの五十嵐かおるです。

「やっと幸せになれたと思ったのに…」

「いいことがあると、必ず悪いことが起こる気がする」

そんなふうに感じたことはありませんか?

ある女性のご相談をご紹介します。

「旅行は最高だったのに、帰り道で彼から距離を置かれました…」

——これは、良いことと悪いことが同時に起こったように感じたエピソードの一例です。

楽しかったはずの旅行が、苦い記憶になった理由

この女性は、大好きな彼と念願の旅行に行きました。

下調べも完璧で、今までで一番楽しい旅だったといいます。

「彼といると幸せ」

そう感じた矢先——

帰り際に彼から「少し距離を置きたい」と言われたのです。

突然の言葉に彼女はショックを受け、

「旅行がうまくいきすぎた反動かも…」と自分を責めてしまいました。

なぜ「良いことと悪いことが同時に起こる」と感じるのか?

多くの人が、こんなふうに思ってしまいます。

・幸せになるとバチが当たる気がする

・私には良いことなんて起きちゃいけなかった

・喜ぶとその後が怖い

でも本当に、いいことのあとに悪いことが起きる因果関係があるのでしょうか?

実は「まったく別の出来事」を結びつけているだけ

脳は、強い感情を伴う出来事を1つのパッケージとして記憶しがちです。

たとえば…

・旅行が楽しかった(ポジティブ)

・別れ話が出た(ネガティブ)

この2つは本来別々の出来事ですが、

私たちは無意識に「楽しかったから、悪いことが起きた」と結びつけてしまいます。

でも、実際はこうかもしれません。

・楽しい旅行 → あなたの頑張りによる成功体験

・距離を置く話 → 彼の事情やタイミングの問題

たまたま同時に起きただけで、原因と結果ではないんです。

良いことと悪いことが同時に起きたときの心の整え方

気持ちが揺れるのは当然です。

でも、こんなふうに整理してみてください。

・今回の旅行では、自分が計画して実行できた

・今まで築けなかった深い関係を、初めて経験できた

それって、確実な成長だと思いませんか?

悲しい出来事があったとしても、

あなたのバージョンアップまで“悪い記憶”にしなくていいのです。

「良いことのあとに悪いことが起こる」はジンクスかも

「幸せになると不安になる」

「期待すると裏切られる気がする」

そんな思考にとらわれる人は少なくありません。

でもこれは、過去の傷を繰り返さないために

自分を守ろうとする“防衛本能”でもあるのです。

ただし、そのジンクスが「生きづらさ」につながっているなら、

少しずつ手放していく必要があります。

繊細なあなたへ|HSPさんは「セット思考」に要注意

・ささいな一言に心が乱れる

・相手の態度や空気にすぐ反応してしまう

・LINEの返信が遅いだけで不安になる

こういった傾向があるなら、あなたは**HSP(繊細な気質)**かもしれません。

HSPの方は感情の振れ幅が大きいため、

「いいことと悪いことはセット」と感じやすいのです。

【まとめ】あなたが間違っているわけじゃない

たとえ良いことの直後に嫌なことがあっても、

それはあなたが悪いから起きたのではありません

・良い出来事は、あなたの努力や運がもたらした成果

・悲しい出来事は、たまたま同じ時期に起きただけ

感情に引っ張られて、全体を「悪い思い出」にしないでください。

そして、こんなふうに思ってみては?

「いいことのあとには、もっといいことが待っているかもしれない」

そんな新しいジンクスなら、きっとあなたの心を自由にしてくれます。

この記事は「良いことと悪いことが同時に起こる」「幸せの後が怖い」などの悩みを抱えるHSPさんに向けて書いています。

もし心がラクになるヒントがあれば、シェアしていただけたら嬉しいです。